さて今日は、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」についてお話ししてみましょう。

「ああ、話したいの、ママ Ah ! vous dirai-je, Maman」

「きらきら光る お空の星よ」の歌い出しで親しまれる童謡「きらきら星」。
これは英語圏で歌われている『Twinkle, Twinkle, Little Star』(トゥインクル・トゥインクル・リトル・スター)の歌詞が日本語訳・アレンジされた曲です。
『Twinkle, Twinkle, Little Star』のメロディは、18世紀フランスの民謡「ああ、話したいの、ママ Ah ! vous dirai-je, Maman」が使われています。
『Ah! vous dirais-je, Maman』(アー、ヴゥ・ディレ・ジュ、ママン/ああ、話したいの、ママ)は、18世紀から伝わるフランスの古いシャンソン・歌曲・民謡。様々な歌詞が存在しますが、娘が母親に自分の悩みを打ち明けるストーリーがお決まりの形式になっているようです。

モーツァルトは、このメロディを1781年頃に変奏曲として世に送り出している。『Variations on “Ah vous dirais-je, Maman”』(K. 265 / K. 300e)
このフランス歌曲のメロディが、モーツァルトの死後、『きらきら星』の歌詞と結びついた。
つまり、モーツァルトが生きていた頃は、まだ『きらきら星』という曲は存在していないため、このモーツァルトの変奏曲を『きらきら星変奏曲』と呼ぶことに違和感がないわけではないが、このタイトルの方が出版社の立場からすれば「売りやすい」のでしょうね。

ほかの作曲家たちは?

このほか、クラシック音楽の作曲家たちは、この『Ah! vous dirais-je, Maman』のメロディをこぞって自身の楽曲に取り入れています。
1792年にはフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが『交響曲第94番 驚愕』第2楽章(Andante)で、1833年にはフランツ・リストがピアノ小品『Ah! vous dirais-je, Maman』(S.163b)として、1886年にはサン=サーンスが『動物の謝肉祭』第12曲「化石」 (Fossiles)の中で、『Ah! vous dirais-je, Maman』のメロディが用いられています。
(出展元:世界の民謡・童謡より

今日は、‘’のだめ”のきらきら星変奏曲を貼り付けたいと思います。+ピアノソナタ付きです。

(これって、大丈夫なのかな? そのうち消えるかもしれません(>_<)